ルーズショルダーとは
ルーズショルダーとは、野球肩の1つで別名「肩関節不安定症」「動揺性肩」と言われていて、肩回りの筋力が弱い方や肩を酷使している人に多く見られる症状です。また、遺伝性もあると言われている症状です。
肩関節を酷使する野球、バレーボール、バドミントン、テニスなどのスポーツ選手に多く見られる。筋肉や靭帯などが痛めている状態の場合、夜間痛などが出て寝れないこともあります。また、肩関節の動揺性が見られるので、些細なことで脱臼をしたり、抜けた感覚がして、痛みが出るということも特徴です。
ルーズショルダーの原因
ルーズショルダーの原因は、次の5つがあります。
・投球動作のやり過ぎ
・筋肉の酷使によるインナーマッスルの低下
・肩の柔軟性の低下
・スポーツ後のケア不足
・遺伝的なもの
投球動作のやり過ぎにより、筋肉が疲労を起こしてしまい安定性を欠いてしまうことや遺伝的にもともと筋力が弱いということも考えられます。また、関節唇という肩関節の受け皿のような部分が損傷することでも、ルーズショルダーが起こる原因になります。その他、酷使をする中で、ケアを怠ることで筋肉が正常に働かなくなることも原因です。
当院のルーズショルダーの施術
まず、問診、検査で肩関節の脱臼がないかを診ていきます。もし、脱臼の可能性がある場合は、整形外科の受診を促します。
脱臼がないと判断した場合は施術をしていきます。
ルーズショルダーは、筋肉のケア不足ということも考えられるので筋肉に対して施術をおこなっていきます。ルーズショルダーの方は、ほとんどが筋肉が硬かったり、柔軟性が低下しています。その筋肉に対して、手技施術やストレッチを行なっていきます。
次に、手技で表面を緩めた場所に対して鍼治療を行なっていきます。鍼治療はインナーマッスルを中心に酷使している筋肉に治療をします。ただ、ルーズショルダーの方の場合、過敏性が強い場合がありますので、過敏性が強い場合は弱い刺激で鍼治療をしていきます。
また、過敏性が弱く、筋肉がガチガチの場合、鍼治療に電気を流すことで早期に緩める方法を使います。パルス電気療法です。特にインナーマッスルは酷使するとかなり硬くなり可動域制限が出るので、早期に緩めることが重要になります。
最後に、インナーマッスルの筋力低下も起こっているので、チューブを使ってインナーマッスルトレーニングをしていきます。トレーニングと言ってもジムのようにハードにやるわけではないので安心してください。かなり地味なトレーニングですが、重要なトレーニングになりますので必ず行います。
その際に使うチューブはセラバンドです。プロ野球選手も使っているチューブになりますので楽しくしっかりトレーニングしていきます。