腰が痛い。肩が痛い。基本的に上半身でいうと背中側を痛めることが多く、お腹の筋肉が痛いなんて言うことはあまり聞いたことがないですよね?
実は理由があります。それは伸筋と屈筋の関係性に理由があるのです。
身体には伸筋群と屈筋群がある
伸筋群と屈筋群。あまり聞きなれない言葉かもしれません。専門用語なのでわかりやすく伸ばすときに使う筋肉と曲げるときに使う筋肉ということです。人の筋肉は、ほとんどがこの二つに分類されています。この2つの関係性に理由があります。
伸筋群
簡単に言うと身体を伸ばす際に使う筋肉です。上半身だと背中側にある筋肉(上体を伸ばす)、膝上は前面にある筋肉(膝を伸ばす)、腕でいうと手の甲側、手のひらを前に出してまっすぐ立った際に後ろ(外側)についている筋肉(肘を伸ばす)、これらが伸筋です。筋肉名でいうと、脊柱起立筋、僧帽筋、棘下筋、大腿四頭筋、前腕伸筋群。このような筋肉があります。
屈筋群
反対に身体を曲げるときに使う筋肉です。上半身だとお腹側にある筋肉(上体を曲げる)、膝上は後面にある筋肉(膝を曲げる)、腕でいうと手の平側、手のひらを前に出してまっすぐ立った際に前(内側)についている筋肉(肘を曲げる)、これらが屈筋群です。筋肉名でいうと、腹直筋、大胸筋、大腿二頭筋(ハムストリングス)、前腕屈筋群。このような筋肉があります。
伸筋群と屈筋群の関係性
伸筋と屈筋のどちらが痛めやすいかというと、圧倒的に伸筋が多いのです。腰、肩、腕の外側、膝。その理由は、「屈筋より伸筋の方が強度が弱いから」なのです。どういうことかというと、例えば、力を抜くと人は丸まります。力を抜いてくださいといって背筋を伸ばす人は見たことはないと思います。お腹の筋肉が屈筋で、腰、背中の筋肉が伸筋です。屈筋の方が強いから丸くなるということです。足も同じで力を抜くと自然と膝は曲がります。太ももの裏が屈筋で前が伸筋です。
このような関係性から伸筋は強度が弱く、痛めやすいということです。とはいっても、屈筋を痛めることもあります。しかし、屈筋場合大きな怪我につながりやすいです。「肉離れ」です。大相撲の貴景勝関を苦しめたのは屈筋である大胸筋の肉離れ、ウサインボルト選手の引退レースは屈筋であるハムストリングスの肉離れ。このように強度が強い分、痛めるとなると筋肉自体が切れてしまうのです。
伸筋、屈筋を痛めないために
何かケアを1回すれば怪我をしない。そんな甘い話はありません。やはり、しっかりと毎日、ストレッチを行なうことです。どっちのストレッチが大切か…どっちもです。日常的にストレッチをしておくことで、とっさの動きや予測しな強い負荷に耐えれる筋肉を作っておくことが重要です。
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