患者様からよく質問されるなかの1つで「どのくらいのペースで来るのが一番いいのですか?」という質問があります。週1回といわれたり、週2回と言われたり、多いところでは毎日来てくださいと言われるところもありますが、その疑問について今回は記事にしてみたいと思います。

治療ペースは症状によって違う

結論から言いますと治療ペースは症状の強さや状態によって違います。例えば、ぎっくり腰の場合、治療自体を強い刺激で行なうと逆に症状が悪化してしまうことがあります。弱い刺激でも効果は出るのですが、ぎっくり腰の場合は早く痛みを取らないと生活もできないですし、癖になってしまうこともあります。そのため、癖にならないように早く痛みを取り除きたいのでなるべく詰めて早く痛みを取る治療をしていきます。

反対に肩こりの場合、肩こりの方はほとんどが昔から症状を持っておられます。さらに生活習慣の疲れの積み重ねが肩こりになっていますのでそこを見極める必要があります。その他ストレスからくる肩こりや一時的な肩こりなどいろいろな状態があります。その方に合ったペースがありますので週2回の方や週1回の方がほとんどです。多い方では週3回来ていただいておりますが、毎日詰めるということはそんなに多くはない症状です。

2回目はなるべく詰めて治療することをオススメします

先ほど、肩こりは週1回や週2回ということをお伝えしましたが、1つだけ例外の時があります。それは、2回目の来院ペースです。なぜかというと症状の治り方は人それぞれで治療直後、楽になったけど1時間後に元に戻る方や治療直後はそんなに変化はなかったが2時間後から次の日までずっと楽になる方などいろいろなパターンがあります。人それぞれ治るペースはさまざまです。さらに治療後の反応の強さで次回以降の治療の強さも見極める必要があります。そのため2回目というのは治療ペースを決める際に最も重要なタイミングと言えますので、2回目は次の日でも良いのでなるべく詰めて治療をすることが必要です。

治療ペースは自分で決めるよりも専門家に聞いたほうが早く治る

次回の予定を決める際に患者様自身が自分のペースで、予約を取る方がおられたり、予約制ではないところでは自分のペースで治療に行ったりすることがあると思います。正直これでは治るものも治りません。治療院の先生は根拠をもって説明や来院指導を行なっております。治すという思いで治療をしているので治るために必要な治療ペースを患者様に説明をしております。治療ペースを伝えない治療院は論外だと思います。もちろんご自身の予定もあるとは思いますがご自身で決めるペースは治るペースではないことが多いので、なるべく専門家の言うペース守った方が早く治っていきます

その中でどうしてもそのペースで行けない事情がある場合は先生に相談してみてください。家でやることやケアの方法、してはいけないことを教えてくれると思いますよ。それを聞いて教えてくれない場合は当院にお電話ください。お電話でお伝えいたします。

専門家の言う治療ペースには根拠がある

なんの根拠もないのに来院指導をしたり、毎日来てくださいという所はほとんどないことを同じ治療家としては望みますが、残念なことにそうではありません。もし、今、通っている院でなぜそのペースなのかを疑問に思う場合はその先生に聞いてみてください。根拠がある中で治療や来院指導をされている先生は、その答えがすぐに出てくると思います。そこで「○○さんが来やすいペースですよ」などともしいう院があれば、残念ながらそれはあなたの治るペースではありません。リラクゼーションと変わらないですよね。行きたいときに行くのは治るペースではないですし、残念ながら根拠のない施術になってしまっています。お気を付けください。

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