冬になると足がつるということありますよね。
母親も冬になると足がつるということをよく言ってきます。
足がつる原因はどんなことがあるのでしょうか?
足がつるってどうなっているのか
足がつる、こむら返りが起こることは、誰しもが体験したことがある現象だと思います。
ではそもそも足がつるというのは身体の中で何がおこっているのでしょうか?
簡単に言うと筋肉が痙攣(けいれん)している状態です。
筋肉が痙攣してるときは、筋肉自体は収縮状態といって、縮こまった状態になっています。
基本的に人の筋肉に痛みが出るときは収縮時痛で、縮こまっているときに痛みを出すと言われております。
人は伸張反射といい、それ以上伸びないところまで伸ばすと反対に縮こまろうと筋肉が反応する反射を起こします。
その際の収縮の強さはかなりきつく、急にぎゅっと収縮した際に痙攣が起こります。
要は運動や生活をしているときにそれ以上行くとやばい!と身体が反応した際に出る、危険信号のようなものです。
それが足がつる(こむら返り)という状態です。
足がつる原因
足がつるというのは身体の危険信号であります。では何が、原因なのでしょうか?
①使い過ぎによる筋肉疲労
よくスポーツをみているとみられるシーンですが、例えば、冬といえば全国高校サッカー選手権。
サッカーは決勝では、90分も試合を行なうスポーツです。
その長い時間を全力でプレイすると、身体には疲労がたまります。
それでも試合に出ている選手は走り続けないといけません。
そうすると筋肉は微小な筋繊維の損傷をして、疲労がたまり続けます。
そうなることで危険信号の足がつるということが起こります。
②水分の取らなさすぎ
これも大きな原因の一つになります。
冬に足がつりやすい方は、要注意です。
夏は熱中症をみなさん気を付けるので、いやでも水分、塩分を多くとりますよね。
では冬ではどうでしょう?
冬になるとまず、汗をかかなくなりますし、水分、塩分が身体から出ていくことが夏より大幅に減ります。
そうなると水は飲まなくても生活ができてしまいます。
しかし、実は身体は水分を外に出す反応は起こしていますし、エネルギーも冬の方が夏より多く使ってしまっているのです。
冬になると小便が近くなりませんか?これも水分を多く放出しています。
さらに寒くなることで人は自然と体を温めようとエネルギーを使います。
この時に知らず知らずのうちに水分、塩分などのエネルギーを使ってしまっているのです。
そうなることで身体の水分量は少なくなり、ポンプ作用が働かなくなり硬くなります。
そこにさらに寒いとなれば、足がつるということです。
③熱中症の前兆
これも②と同じようなことですが、脱水症状などになると筋肉は痙攣をおこして危険信号を発信します。
熱中症の場合は、かなり危険な状態ですので、スポーツや運動をしている際に足がつったりしたときはすぐに練習をストップし、水分、塩分補給を行なってください。夏はもちろんですが、冬にも熱中症になることはあります。
水分補給は、季節に関係なくこまめに行ないましょう!
足がつった際の対処法
この対処法で間違った対処をされている方がたくさんおられます。
- つっているところをギューッとおさえる
- つっている方向に関節を曲げていく
- 治るまで放置する
この対処法はすべて間違っています。
先ほどもお伝えした通り、つっているときは筋肉は縮こまっています。
上記のような対処をしてしまうと余計に筋肉は収縮方向に作用してしまい、余計につってしまいます。
足がつった時は関節が曲がっている方向とは逆方向にゆっくりと伸ばしましょう!
ふくらはぎがつった際のストレッチ例
よくアキレス腱を伸ばす際に行なうストレッチです!
アキレス腱はふくらはぎを構成する筋肉の腱なので、アキレス腱を伸ばすことでふくらはぎの筋肉は伸びてくれます。
この時の注意点は
- 反動をつけない
- 長時間行なわない
- つることが解消するまで何回かに分けて行なう
ということです。
1回のストレッチでは治らないことが多いです。
筋肉が痙攣している状態なので反動をつけたりすると余計に症状が強くなってしまいます。
注意点を必ず確認して行なってください!