最近は昼も涼しくなってきて、ゴルフ日和になってきましたね。

ゴルフをする中で、などが痛くなることがありますが、今回はゴルフ肘についての記事を書こうと思います。

ゴルフ肘とは?

ゴルフ肘とは、無理なスイングをしたときや地面を打ってしまうダフリが起こった際に、肘の内側(内側上顆)に炎症や痛みが出ます。主に右打ちなら右の肘の内側、左打ちなら左の肘の内側に痛みが出ることが多い症状です。日常で痛みが出る動きは、手首を曲げる肘を曲げるなどの動作で痛みが出る症状です。

ゴルフ肘の原因

ゴルフ肘の好発時期は大きく2つに分けられます。

①初級者(~1年)
②上級者(10年以上)の道具やフォームを変更した時

この2つの時期に痛めることが多い症状です。

①初級者

この時期は打ち方もわからなければ、正しいフォームもわからない時期です。力んででスイングをしてしまったり、手首を返すことを意識してしまう初級者は肘の内側を痛めやすいです。さらに引っ張りすぎて右打ちの方は左ひじの外側、左打ちの方は右ひじの外側を痛めることもあります。ミスショットが多いので、ダフりやシャンク、空振りなどで過度の負荷を肘にかけてしまうため痛みが出やすい時期になります。

②上級者の道具やフォームを変更した時

実は中級者よりゴルフ競技やゴルフ大会に出ている上級者の方の方が肘に負担をかけやすいです。ゴルフが上達してくると道具を変えたり、もっと良くしようと思うとフォームを少し変えるときがあります。このときに痛みを発症しすいのです。道具は今まで使っていた道具と重さや硬さが変わることで筋肉が敏感に反応を起こし、もともと負担をかけていなかった部分に負担をかけてしまいます。フォームの変更も同じで今まで使っていなかったところや今までは負担がかかっていなかった部分に負担がかかることによって痛みを生じます。

この2つのポイントはどんなスポーツにも言えることです。今まで負担のかかっていなかったところに負担がかかるのは、筋肉にとっては大ダメージなのです。

ゴルフ肘の原因筋

では、ゴルフ肘の原因となっている筋肉は一体どこなのかというと…

外側内側
図:著者 ジョセフ・E・マスコリーノ 監修 丸山仁司 改訂新版 筋骨格系触診マニュアル第2版 引用

この前腕屈筋群が原因になっています。前腕屈筋群とは手首から肘の内側についている筋肉で手首を曲げる、手首を内側にひねる、肘を曲げるときなどに使う筋肉です。この筋群は、ほとんどが内側上顆という肘の内側の骨についています。これらの筋肉の負担をすべて内側上顆で支えているので、大きな負荷やかけたことのない負荷をかけることで炎症を起こしたりトリガーポイントを作ってしまい、痛みが出てしまうのです。

ゴルフ肘の予防ストレッチ

前腕屈筋群のストレッチを行ないます。ストレッチの注意点は3つです。

①温まった状態でストレッチを行ないましょう!

お風呂上りが一番効果的です!

②痛くない程度、痛気持ち良い感覚で行ないましょう!

痛いと思いながらしてしまうと逆に負荷をかけてしまうことになります。気を付けましょう!

③長時間は行なわず、時間を決めて行ないましょう!

長時間一部分のストレッチを行なうことも負荷をかけてしまいます。ストレッチは60秒やっても20秒やっても効果は同じという論文が出ています。60秒やるより、20秒を3セットやるほうが効果的ですよ!

1、まず、肘を伸ばして手首をそらします。その際、反対の手で指先を持って手前に引くことで前腕屈筋群が伸びます。先ほど、お伝えしたように痛みが出ないように気を付けましょう!

2、前腕屈筋群の中でもいろんな筋肉があるのですが、なかなかピンポイントで伸ばすというのは難しいので、いろんな方向をアプローチしていきます。

このように、小指、中指、人差し指をそれぞれ伸ばすことによって、すべての前腕屈筋群にアプローチできます!1本ずつ行なう場合は、特に強さに注意してください!あまり強くやりすぎると指を痛める可能性があるので気を付けてください!

このストレッチをして予防をしていきましょう!ただあくまでも予防ですので痛みがある場合は痛みを軽減させる治療が必要です。

当院ではゴルフを行ない、いろいろ痛めてきた院長が、自分の経験を踏まえて、痛みの出にくい身体のケアや施術を大なっております。定期的にゴルフ肘のような症状が出る方、しっかり治して楽しくゴルフをしましょう!!

京都市右京区西京極 葛野いその鍼灸治療院

葛野大路八条バス停すぐ目の前!

院長 礒野功也(いそのかつや)

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