インピンジメント症候群とは

インピンジメント症候群とは、肩を挙げていく上で、ある角度になると挙がらなくなったり、痛みを感じる症状の総称です。悪化すると筋力低下や腱板の部分断裂などをおこすこともある症状です。投球動作など腕を頻繁に使うスポーツ選手に多く発症します。

野球肩の中では一番多いものが「インピンジメント症候群」です。”インピンジ”というのは「衝突」という意味で、「衝突」症候群というもので、筋肉の使い過ぎなどで、肩の関節の固定力が低下した際に、腕の骨(上腕骨)と肩の骨(肩峰)がぶつかり合いやすくなることで、炎症を起こします。その症状が治ったり、発症したりを繰り返すことで、慢性化してしまうこともあり、スポーツ選手には難敵の症状です。

インピンジメント症候群の治療

インピンジメント症候群の治療は、一般的に保存療法手術治療があります。

保存療法では、投球動作の休止(1週間~2週間ほど)を行ない、負担をかけることのないようにしていきます。その他、インナーマッスルを鍛えたり、投球フォームの修正を行ないます。さらに鍼灸治療やマッサージ施術を行なうことで筋肉疲労の軽減を行ないます。

手術治療では、内視鏡を使って行うことがほとんどですが、手術の場合、手術後にポジションの変更やパフォーマンスの低下がみられることが多いので、あまりおすすめできません。特に学生のときにしてしまうとほとんど、投げれないまま学生生活が終了してしまいます。私の後輩にも手術をした後輩がいましたが、投球に関してはほとんどできない状況が続いていました。

当院のインピンジメント症候群の治療

当院では鍼灸治療を中心に、治療を行なっていきます。特に、肩関節の周りに付いている筋肉、回旋筋腱板(ローテーターカフ)の治療を行ないます。なるべく、部活やスポーツを休まなくていいようにやりながら治すという治療をしていきます。

さらにその後、筋力の低下を防ぐためにチューブトレーニングを用いてインナーマッスルの強化リハビリを行ないます。その際に使うのがセラバンドというプロ野球選手も使っているチューブです。

セラバンドはこちら

このチューブを使い、インナーマッスルを鍛えて怪我のしない身体づくりをしていきます。

その他、肩だけではなく、投球動作の際に関係している部位のストレッチも行なうことで、早期の競技復帰ができるように治療、メンテナンスをしていきます。

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