「ハクシュン!」その瞬間に「ギクッ!イタタタタ…」
こんな感じでぎっくり腰を起こします。くしゃみやせきなどの日常の身体の反応でぎっくり腰が起こりますが、なぜ、簡単なことで起こるのでしょうか?
ぎっくり腰の正式名称
ぎっくり腰は、おそらく9割以上の方が聞いたことのある症状だとおもいます。ぎっくり腰は、「急性腰痛」と言われ、急な負担によって起こる腰痛のことを言います。場合によっては、炎症を起こしながら痛みが出るので、激痛を伴うこともあります。自身での処置の判断は、難しいです。ネット上でも温めたほうが良いと書いてあるものや冷やした方が良いと書いてあるものがあります。ほかにも動いた方が良い、安静にした方が良いなど、両極端な意見が書かれていたりします。それは、ぎっくり腰の症状の強度にもよるので、あまり自身では判断しないことがおすすめです。
くしゃみで起こるのはお腹が原因
くしゃみで起こるぎっくり腰ってよくある状態ですが、実はくしゃみをして腰に負担がかかっていることが原因ではないのです!実は腰の反対側のお腹が原因になっています。
くしゃみをするとお腹に圧がかかります。その圧のことを腹圧と言います。くしゃみをするとお腹に1トンの腹圧がかかると言われています。お腹に圧が1トンかかることで、腰と関係しているお腹の筋肉に負担がかかりぎっくり腰を起こします。もちろん、普段の負担が蓄積されていなければぎっくり腰になる可能性は減るのですが、負担がかかっていなくても起こるのがぎっくり腰です。
ぎっくり腰の原因の筋肉
ぎっくり腰の原因となりやすい筋肉はたくさんありますが、特にお腹の筋肉で「腸腰筋」という筋肉があります。その筋肉は
この図のように太ももの骨から背骨、骨盤に付いている筋肉で、太ももを上げるときなどに使います。特にデスクワークの方が痛める筋肉として有名ですが、デスクワークの場合ずっと股関節を曲げている状態が続き、この腸腰筋が硬くなります。その硬くなった状態からくしゃみをするとこの筋肉を痛めてしまい、ぎっくり腰を起こしてしまいます。
ぎっくり腰にならないためのくしゃみの仕方
くしゃみをするときに、「ハクション!」と大きく腰を曲げて行なう方、注意してください。そのくしゃみだと腰にもお腹にも負担がかかるので、ぎっくり腰になる可能性があります。
ぎっくり腰にならないためのくしゃみの方法は
1.膝に手をつきながら前かがみでくしゃみを行なう
2.手すりなどを前かがみの状態で持ち、くしゃみを行なう
この2つの方法がベストなくしゃみの方法です。この方法で行なうと、事前に腹圧を抑えることができている状態で、くしゃみができるということと、くしゃみの際に前後の動きのブレがなくなるので、腰にもお腹にも負担がかからなくなります。
もし、とっさに出てしまう場合で、このような姿勢が取れないときは
3.背中を丸めて、少しお腹に力を入れながらくしゃみを行なう
この方法で行なってください。この方法は、普段から意識をしておくと、とっさに出た場合でも自然とこの体勢になることができます。
ぎっくり腰にならないためのストレッチ
ぎっくり腰にならないためには、腸腰筋の日ごろのケアが必要です。しかし、この筋肉は専門的な技術がないとマッサージなどで触ることは難しいです。なのでストレッチが一番効果的です。
この図のように行なってください!青い線の部分が伸びてしまうとあまり効果がないのでなるべく、赤の〇の部分が伸びるように意識をしてください。大体の方が青い線が伸びる感じがすると思うので、意識だけでも赤〇にしてください!
ポイントとしては
・背筋を伸ばす
・胸を張る
・前のひざは90度
この3つを意識してみてください!
これらの体勢をとり、くしゃみをしたり、腸腰筋のストレッチをすることでぎっくり腰の危険から回避できる可能性が減ります。すこしでも普段から意識して健康な身体を手に入れましょう!