オスグッド病

バスケをしていたり、バレーボールをしていたり、あとはサッカーをしている学生さんにも多い症状ですね。陸上競技をしている学生さんにもよく診られる症状です。

オスグッドと診断されると「安静にするしかない」と言われることが多い症状です。安静にすることで治るのでしょうか?私は疑問に思います。ただでさえ学生さんは日常生活でも動きますし、走ったりもしてしまいます。部活も休め!といわれてもついついやってしまうものです。

学校を休むわけにもいかないですし、安静なんてなかなかできないんですよね。

では、どうしたらいいのでしょうか?

まず、オスグッド病とは?

オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)と言い、10歳から16歳までの男子に多く診られる症状です。特にジャンプをする競技、キックをする競技に多く診られ、膝のお皿の下の骨の部分(脛骨粗面)に痛みを生じます。また、脛骨粗面に骨の隆起が見られ、場合によっては触れるだけで痛みが出たりもします。痛み原因で、ジャンプ力の低下や走ること、歩くことさえ痛みがでてしまうので、ひどい場合は日常生活にも影響が出ます。急性外傷(捻挫などの突発的な怪我)ではないので、部活を休むなどの判断は難しく、多くはひどくなってから治療に行ったり、痛みを我慢しながら部活を行なっていることもあります。

脛骨粗面には大腿四頭筋が付着しており、その大腿四頭筋が使い過ぎによって硬くなり、脛骨粗面を牽引して、成長過程の軟骨を引っ張ることで痛みが出る。脛骨粗面の大きさは1.5×2.0ぐらいの大きさしかないので、大きく太い大腿四頭筋のけん引力によって、骨の発育を阻害されることによっておこる症状です。

好発スポーツは?

体育館で行なう競技やジャンプが多い競技、マラソンなどコンクリートを走る競技も注意しなければならない。また、ボールを蹴る動作も大腿四頭筋を使うのでサッカー選手などにも多く見られます。昔、トレーニングで行なっていた「うさぎ跳び」。今は怪我をするので禁止されているが、このオスグッド病が大きく関わっていると言われているそうです。

バスケバレーバドミントンハンドボール陸上サッカースクワットのやりすぎで好発します。もちろん、ほかのスポーツでも可能性はあります。

どうやって治す?

オスグッド病の原因は2つあります。

①脛骨粗面部の炎症、腫脹
②大腿四頭筋の使い過ぎによる硬さ、牽引

この2つを施術しないといけません。①だけであれば安静にしているとおさまる可能性がありますが、②は筋肉の問題ですので安静にしていても日常生活で必ず使うのでなかなか良くなりません。

①脛骨粗面部の炎症、腫脹

こちらの処置は、炎症を抑える必要がありますので、まずはアイシングが一番でしょう。膝のお皿の下の骨(脛骨粗面)が痛みが出て、さらに手の甲で触った時に熱いや熱感がある場合、または本人が熱い感じがすると言っている場合はまず、アイシングをしましょう!できれば、部活やスポーツも休んだほうが良いです。炎症が起きている場合や痛みが強い場合は専門家に診てもらうのが一番です。早めの相談をオススメします。早くいけば早く治りますが、時間が経てば経つほど、競技復帰にも時間はかかります。

②大腿四頭筋の使い過ぎによる硬さ、牽引

こちらに関しては、早く治療に行く!これに尽きると思います。放置をしていても筋肉は柔らかくなりません。よくされることがストレッチ。ストレッチも良いのですが、ストレッチは可動域を広げるもので筋肉そのものを柔らかくするものではありません。例えば、お餅。硬い状態を引っ張れば柔らかくなりますか?なりませんよね…

お餅を柔らかくするには、調理というひと手間を加えないと柔らかくなりません。筋肉も同じです。そもそも硬いものを伸ばしていても硬いままです。筋肉には、治療というひと手間を加えないと柔らかくなりません。牽引力も下がりません。お近くの鍼灸院接骨院に早く良くことをオススメします。

テーピングなどで大腿四頭筋の働きを助けてあげるということも痛みの軽減につながりますので、テーピングを専門家にしてもらうのも良い方法だと思います。

オスグッドにならないために今からできる予防方法

オスグッド病になってしまった場合は、専門機関の受診をおすすめしますが、なるべくならないことが重要ですよね。そのための予防方法をお伝えします。

一番のケア方法は「ストレッチ」です。先ほど、痛みがあるときのストレッチでは痛みが取れないとお伝えしましたが、痛みがないときのストレッチはしていただいたほうが良いです。特に太もも周りの筋肉のストレッチを行なってください。

オスグッド病にならないために必要なストレッチを3つ紹介いたします。

この3つです。大腿四頭筋ハムストリングス大腿筋膜張筋

まずはこの3つを行なってください。反動をつけずに痛みのない様に伸ばし10秒キープ。これをお風呂上りに3セットずつ行なってください。このときにそれぞれの赤い部分が伸びているのを意識して行なって下さい!

オスグッド病は成長痛ではなく、スポーツ障害です

オスグッド病は、成長過程で起こる成長痛と言われる方もおられますが、オスグッド病はスポーツ障害です。放置しておくと、日常生活へ影響が出ることもありますし、学生最後の大会に出れないということも多々あります。痛みが出た場合、早く治療すると早く競技復帰できますが、遅ければ遅いほど競技復帰に時間がかかります。子供の痛みは、放置していても治りません。

予防はストレッチ、痛みが出たら早く治療を心がけてください!

 

 

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