「鍼治療はクセになる」
もしかしたら聞いたことがある方がおられるかもしれませんが、結論から言うとクセにはなりません。
このような鍼治療に対しての間違った知識や情報を今回は記事にしました。
鍼に対しての間違った情報
①鍼治療はクセになる
鍼治療はクセにはなりません。1回やると身体がクセになって、鍼がないと生活ができないというデマが流れていますが、実際そんなことはありません。この情報が流れたのは推測ではありますが、おそらく鍼治療がスポーツ選手のメンテナンスにも使われていたり、年齢を重ねるにつれて治癒力や回復力が落ちていくことで、症状がぶり返す反応が出たことで言われているのかと思います。薬やアルコールのような依存性は全くありませんのでご安心ください。
②スポーツ直前は鍼をしてはいけない
必ずしも鍼をしてはいけないということはありません。直前に鍼をすると筋肉が緩みすぎてパフォーマンス力が落ちると言われていますが、実際パフォーマンスが落ちるぐらいの刺激を与えるとスポーツどころか、日常生活にも影響が出ます。スポーツ前にそんな刺激を与える鍼灸師はおそらくいないでしょう!
実際、五輪選手でも試合直前に鍼治療を受けているということをトレーナーの方から聞きました。
しかし、痛いと感じる治療や反応が出やすい方の場合は要注意です。その他、初めて行く治療院や強めのゴリゴリマッサージなどは控えた方が良いです。
また、反応が出やすい場合は施術者に相談しましょう!
③鍼の後はお風呂に入っては行けない
すぐの入浴は控えた方が良いでしょう。鍼を刺したところから菌が入るなどと心配される方もあられると思いますが、まず、そのようなことはありません。例えば、注射をした日、お風呂に入りませんか?入りますよね!鍼治療は注射の鍼より細い鍼を使っていますので菌が入るなどの心配はありません。もちろん注射の針でも大丈夫です。
しかし、直後となると貧血などの危険があります。治療後から1時間ほど開けてからの入浴をオススメします。
④鍼が神経に触ると麻痺になる
結論から言うと、基本的にはありえません!神経は大人2人が綱引きのように引っ張っても切れないぐらい太い糸のようなものです。一方で鍼治療に使う鍼は、髪の毛ぐらいの細さでかなり柔らかいものです。治療中に神経に触れることはありますが、神経に刺さるということはありません。しかし、前例がないわけではありません。その例は鍼を深く刺しすぎであったり、1つの部位に強刺激を入れたことによる事例です。今現在の鍼治療でそのような治療をすることはありません。
⑤鍼治療は毎日してはいけない
してはいけないということはありません。しかし、反応が出やすい方は続けてやることは勧めませんが身体に害があるということはありません。ぎっくり腰のような早く痛みを取らないといけない症状の場合は、毎日した方が良いという場合もあります。
このように世の中には鍼に対して間違った情報や誤解されている情報が流れていることに患者様の声や問い合わせで気づきました。これからもこのような声を頂いた際には記事にしていこうと思います。そしてこの記事を見て鍼治療を受けて健康になろうと思っていただける人が一人でも多く増えたらなぁと思います。