10歳~14歳の学生に多い「オスグッド」
今回はこの「オスグッド」のセルフケア方法をお伝えしていきます。
オスグッドとは
オスグッドとは、スポーツなどの活動によるオーバーユーズが原因で膝の成長軟骨に負担がかかり痛みが出るスポーツ障害のことです。オスグッドは、10歳~14歳の男子に多く見られます。その理由は、この時期は身長が著しく伸びる時期で、骨の成長に筋肉がついて来れなくなることで、筋肉の緊張が高まり成長軟骨に負担をかけてしまうことが考えられます。また、練習量が増えやすい時期でもあるので、大腿四頭筋に負荷をかけてしまい余計に膝への牽引力を強めてしまうことも考えられます。
痛みが出る場所は脛骨粗面という膝のお皿のしたの少し骨が出っ張ったところに痛みが出ます。その脛骨粗面に付着している大腿四頭筋という太ももの筋肉が成長軟骨という柔らかい状態の骨を牽引することにより炎症を起こすことで痛みが出ると言われています。
オスグッドのケアのポイント
オスグッドのケアのポイントは2つあります!
それは、
「大腿四頭筋」「膝蓋靭帯」
この2つのポイントをケアしてオスグッドの痛みを緩和させていきます!
大腿四頭筋の筋張を緩める
大腿四頭筋は、太ももの前に付いている筋肉で、股関節辺りから膝の脛骨粗面に付着している筋肉です。
この筋肉が硬くなることで、脛骨粗面に牽引力がかかり、オスグッドの原因となります。
オスグッドのこの筋肉のケア方法は、マッサージが一番有効です。
☆マッサージのやり方
- まず、椅子に座ります
- その状態で手のひらを太ももに当てます
- 手のひらで太ももを揺らすようにマッサージをします
- 股関節の付け根から脛骨粗面までしっかりと行ないます
- 1セット1分を2~3セット行なってください
★大腿四頭筋のマッサージの動画はこちら
膝蓋靭帯の緊張の緩和をする
膝蓋靭帯とは、大腿四頭筋が膝のお皿に付着する部分で靭帯となってそのままお皿を覆って、脛骨粗面へつながります。
大腿四頭筋が緊張するとこの靭帯が伸びようとするため、脛骨粗面に牽引がかかり痛みが発症します。
オスグッドにはこの膝蓋靭帯も緩める必要があります。
☆膝蓋靭帯の緩め方
- 膝を曲げた状態で座ります
- 膝蓋靭帯の両側を親指で押さえます
- 押さえたまま曲げ伸ばしを行ないます
- 10回曲げ伸ばしをします
痛みが強い場合は、「2.膝蓋靭帯の両側を親指で押さえます」この部分を、「手のひらで膝蓋靭帯の少し外側を抑える」に変えてみてください!
★膝蓋靭帯の緊張の緩め方はこちら
最後に
オスグッドは、成長痛の1つですので、年齢を重ねると痛みは消えていきます。しかし、学生生活は人生で1度しかなくその1度のチャンスをオスグッドによる痛みで棒に振るのはもったいないです。オスグッドはしっかりとケアをすることで、早期に痛みが緩和し、早期に競技復帰が出来ます!
痛みがあるときは我慢せずにまずは痛みを解消することをしていきましょう!
☆テーピング方法はこちら