以前、治療をしていた患者様の事例です。
今回の症状
患者様は中学2年生の男の子です。部活はバスケ。治療に来る前から膝の違和感はあったが、バスケはできていたのでそのまま部活をやっていた。ところが、違和感を感じて2週間はほどで痛みが出てきて、さらにその1週間後に激痛になり、日常生活にも影響が出てきたことで来院されました。
しゃがんだり、座った状態から立ち上がる際に痛みが出る。バスケはもちろんできないが、体育の授業で走ることすら痛いので体育も見学をしていた。という症状でした。
治療方法、ペース
オスグッドの原因となる「大腿四頭筋」をメインに施術を行なった。マッサージ治療、鍼治療、テーピング治療を行ないました。最初の1週間は、部活も休んでもらい、治療に専念することを指導しました。1週間動かさず、毎日、治療を行なうと痛みが半分ぐらいに落ち着いてきたので徐々に部活に参加していただいた。とは言っても、最初はウォーキングから開始してもらい、その次は早歩き、ジョギング、ダッシュの順に徐々に強度を上げていくように指導しました。また、鍼治療はパルス治療をメインに行なうことで、普段から使う大腿四頭筋の疲労に治療のスピードが勝るように行ないました。
オスグッドの場合、炎症も起こっていることもあるので、治癒期間に差はありますが。この患者様は1か月で痛みがなくなり、競技復帰することができました。
オスグッドを治すうえで大切なこと
オスグッドは成長痛ではなくスポーツ障害です。スポーツをしているから痛みが出ているので、治療をしっかりして集中して治す期間と競技復帰に向けてのリハビリの期間、そして競技復帰としっかりとメリハリをつけて治療をしていくことが必要です。学生にはしんどい時期かもしれませんが、部活を休むということが一番の近道です。しかし、最後の大会の直前や絶対休めない理由がある場合は、先生に相談してテーピングを施してプレーすることをおすすめします。