先日、知人との会話でこのような会話がありました。
知人「開院おめでとう。ところで鍼ってどんな症状に効くん?」
私 「例えば、肩こり、腰痛はもちろん、スポーツで痛めたときとかに良いですよ」
知人「じゃあ脱臼したときに痛いのは鍼をしたら治るん?」
私 「脱臼した外れたところを元に戻すというのは整形外科さんに行かないといけないですけど、そのあとの痛みに対しての施術はできますよ」
知人「え!?そんなことでも治療ができるん?」
私 「はい」
知人「痛いところに鍼を刺したら余計に痛くなるイメージがあるんやけど・・・。だって鍼痛いやん!」
私 「痛いところに刺すことで痛みが強くなることはないですよ」
知人「いや、よくわからん。痛いのになんで痛い思いして治さなあかんの?って思う」
「しかも、炎症起こってるところに鍼刺したらめちゃくちゃ痛そうやん。どういうメカニズム?」
私 「みんなそんなイメージなんですかね・・・?そもそも、痛み=炎症じゃないんですよ。炎症が起こってたとしても、鍼には抗炎症作用というのもありますし…。
「鍼をすることによって血流がよくなったりすることで痛みの物質を流すことで、よくなるんです」
知人「へー!今の知ってたら行くけど、例えば、娘が痛いって言っていたとしても、鍼行っておいで!にはならへんな(笑)」
私 「そうなんですね・・・」
この会話をしていて感じたことは、私たち治療家は治療家目線で、鍼を勧めたり宣伝をしていまったということに気づきました…
どのような症状が鍼が良いのか
それは、いろんな分野があります。
・スポーツ障害
・婦人科疾患(生理痛・不妊症・逆子など)
・慢性痛(肩こり、腰痛)
・ぎっくり腰
・五十肩
・場合によっては捻挫などの急性症状
と、幅広く鍼施術は適用します。その中でもそれぞれの院で得意な施術が変わってきます。病院でいうと整形外科や内科や外科などそれぞれの「科」で分かれているように。
鍼を刺すことでどのような反応が起こり、身体が改善していくのか…
まず痛みが出ている場所には、「発痛物質」というものが患部に停滞している状態です。筋肉が硬くなり、血流が悪くなるとその部分に「発痛物質」が発生し停滞するのですが、そこに鍼を刺すことで身体は異物として反応を起こします。その際に戦う細胞が血液のなかに多く含まれており、血流が活性化されます。その時に「発痛物質」が流されていくで痛みが緩和されます。
その他、鍼を刺すことでβーエンドルフィンというホルモンが脳内から発生しますが、このホルモンは鎮痛効果があると言われており、患部に刺すだけでも十分に緩和されます。
このような反応が起こることによって、痛みが緩和していくのです。
このような反応は、「マッサージ」「電気」だけでは起こりにくいので、だから鍼灸師は鍼施術を勧めるのです。
鍼を打てるのは「医者」か「鍼灸師」だけなので、このような知識ももしかしたら、鍼灸師しか知らないかもしれませんよね・・・
もちろん「マッサージ」でもリラックス効果があると言われていますので、楽にはなると思いますが、表面だけでは根本を改善するのは難しいですよね。
と、結局鍼を勧めるという記事になってしまったのですが、当院では鍼治療が苦手な方でも受けれる施術を行なっています。「鍼というものは分かったけど、やっぱり怖い」「実際受けてみないとわからない」そんな方は一度、ご相談ください。
京都市右京区西京極 葛野いその鍼灸治療院
葛野大路八条バス停すぐ!
院長 礒野功也(いそのかつや)