テニス肘
テニス肘とは
テニス肘とは、上腕外側上顆炎という肘の外側に痛みなどの症状が出る症状のことを言います。主にバックハンドの際に痛めることが多いことからバックハンドテニス肘と言われます。手首を反らすときに使う前腕伸筋群が使い過ぎによって、硬くなったり血流が悪くなることで痛みが出ます。特にこの前腕伸筋群は何個もの筋肉がすべて肘の外側の上腕骨外側上顆に付着しているので、肘の外側が炎症や異常を起こし痛みが出ます。
テニス肘は、「」と言いますが、テニスをしている人だけがなる症状ではありません。デスクワークでパソコンの仕事をされている方、主婦の方など、手首を使うことが多い方によく発症します。症状がキツくなるとコップすら持てないというように、日常で支障が出ることもあります。
テニス肘の原因
テニス肘の原因は、主に使い過ぎ(オーバーユーズ)が原因です。特にテニスをされている方の場合、ボールがラケットに当たる瞬間に起こる衝撃が手首から肘の外側にかけて付いている前腕伸筋群に強い収縮が起こります。その衝撃を繰り返すことで、一番弱い付着部が痛めつけられて炎症が起こることによって痛みが発症します。デスクワークで症状が出る方の場合は、キーボードを打つ際に変に力が入ってしまったり、いつもと違う姿勢で仕事をしたりすることで肘の付着部に負担がかかります。
また、テニスプレイヤーのなかでも肘の内側より外側の方を痛める方が圧倒的に多いです。それは伸筋と屈筋の強度の違いに理由があります。
当院のテニス肘の治療
当院では筋肉に対して治療を行なっていきます。特に前腕伸筋群を中心に行なっていきますが、伸筋と屈筋は拮抗した動きをするので、伸筋を痛めている場合は屈筋も痛めている可能性があります。なので当院では伸筋と屈筋の両方を治療していきます。次の日が試合であったり、学生最後の試合が１週間後などの場合は、少し強めに治療をさせていただくこともありますが。基本的には痛くない治療をしていきます。手技(指圧)施術、鍼治療を中心に行なって、最後にはテーピング治療をさせていただきます。
テーピングは固定ではなく、スポーツや日常生活が楽に行えるように補助的なテーピングを行ないます。私自身、学生時代テーピングは大嫌いだったのですが、テーピングをすることでパフォーマンス力も上がります。どうしても、無理な場合は遠慮なくおっしゃってください。