腰椎分離症・分離すべり症

腰椎分離症・分離すべり症とは

腰椎分離症分離すべり症とは、主に10代の際に運動をしていることで負担がかかり、腰椎部分に亀裂が走りそのまま成長していくと腰椎分離症という状態になります。その分離症が長く続くことによって背骨がお腹側に滑っていく状態を分離すべり症と言います。一般の人は5%程度、スポーツ選手に関しては30~40%がすべり症を発症しています。怪我のように1回で起こることではなく、長期間の負担で起こる症状です。

腰椎分離症・分離すべり症の原因

腰椎分離症・分離すべり症の原因は、10代の際の腰椎の疲労骨折と言われています。大人になってもこの分離症が原因で腰痛が出ると言われています。しかし、10代のころの症状が大人になって原因になるでしょうか?

実際、10代の際に分離症と診断されても大人になってから腰痛がない人もたくさんおられます。10代のころに分離症と診断されるとその状態は継続されます。しかし、その腰痛のない方は病院に行かないので、分離症があるかを確認しようがありません。腰痛があるから病院に行き、画像検診をすると分離すべり症が見つかるのです。アメリカの研究では腰痛のない人でも分離症などの脊椎の異常が見られるという研究結果があります。

腰椎分離症・分離すべり症による腰痛の原因

腰椎分離症・分離すべり症による腰痛の原因は、脊椎ではなく筋肉です。画像検査をして分離症と診断された方は分離した状態があるというのは事実です。しかし、もし、骨が原因で痛みが出るとすれば、骨折などが起きているときしか痛みは出ないです。10代の疲労骨折が30代になったときに残っているのはあり得ません。

実際、脊椎の周りには筋肉がついています。骨が滑っているとその周りに付着している筋肉には負担がかかっている状態です。さらに長年負担をかけてきているので、筋肉にも疲労が蓄積してします。その筋肉が痛みを出すことによって腰痛が発症するのです。

しかし、10代の学生さんの場合は、分離症が原因のこともあるので治療をしていく過程でお医者さんとの連携が必要になることもあります。

当院の腰椎分離症・分離すべり症による腰痛の治療

当院では、筋肉に対する治療を行ないます。手技(指圧)施術、鍼治療をメインに行ないます。特に腰痛の原因になる脊柱起立筋や多裂筋を施術していきます。これらの筋肉は背骨に付着している筋肉で腰痛の原因になることが多いです。その他、腰痛に関係する筋肉も一緒に治療をしていきます。