寝違いとは

寝違いは、急性頸部捻挫と言い、首の捻挫のことをいいます。睡眠中に首や肩に過度の負荷がかかる姿勢を取ってしまうことで発症します。ほとんどの方が経験したことのある症状なので軽視しがちですが、首の捻挫ですので、足首の捻挫と同じようにクセになってしまうこともあるのでしっかりと治しておくことが必要な症状です。

昼になったんですが寝違いですか?とよく問い合わせがあります。厳密にいうと朝や寝起きに首が痛くなっていることを寝違いと言います。しかし、昼に症状が出ても、発症機序は同じような場合が多いので寝違いと呼ばれることもあります。

寝違いの原因

寝違いは、寝相が悪いこと枕が合わないことなども原因の一つですし、睡眠中に過度の負荷がかかることが痛みが出る原因です。しかし、1回の睡眠で負荷がかかって痛めるのではありません。日常生活の中で、首や肩の筋肉に負担がかかっているということも原因です。例えば、デスクワークのお仕事でずっとパソコンを操作している方や重いものを持つ方、その他にスポーツをしている方は首は必ず使っているので、そのような日常の筋肉への負担が寝違いの一番の原因なのです。

寝違いを繰り返す理由

冒頭にも書いたように、寝違いはほとんどの方が経験したことがあると思います。すなわち「当たり前の症状」になってしまっています。なので、寝違いが起こっても「2.3日で治るか」と放っておいたり、シップでしのぐ方がほとんどなのです。そうなると痛み自体は取れても、筋肉は硬いままで放置されてしまいます。その首の筋肉に、またしばらく経ってから負荷がかかるとまた痛みが出てきます。その繰り返しで寝違いが出るたびに筋肉疲労が蓄積されていくことによって、より硬い状態の悪い筋肉が構成されていきます。最終的には、「2.3日経っても痛みが取れないどころか1か月続いている」ということで来院される方が多くおられます。なので痛みが取れたからと言って、根本が治っているわけではないですし、日々の疲労も蓄積されていきます。そういったことで寝違いは繰り返すのです。

当院の寝違いの治療

当院の寝違いの治療は、痛みを取ることはもちろんですが、今後寝違いにならないような身体を作る治療をしていきます。そのためには、筋肉を柔らかくすること、柔軟性をあげることが必要です。しかし、これだけではまた繰り返してしまう可能性があります。そこで、一人一人の生活に合わせた対処法もお伝えしていきます。そうすることで普段から負担のかかっている姿勢や動作を見直すことができます。実は治療の中でここが一番大切です。日常で負担疲労を溜めなければ症状というのは出ません。その部分にフォーカスして、寝違いを繰り返さない体づくりのサポートをさせていただきます。