野球肘とは
野球肘は、オーバーユース(使い過ぎ)によっておこるスポーツ障害です。特に投げることが多い、ピッチャー、キャッチャーが野球肘になりやすいです。症状は、肘の内側、外側、後方に痛みが起こり、多くの場合、肘にストレスがかかりすぎることによって発症します。
一般的に多く見られる野球肘は、内側型が多く、上腕骨内側上顆炎、回内筋付着部炎など、肘の筋肉や靭帯の強い牽引によって、骨に炎症が起こり発症します。野球肘は一般的には上腕骨内側上顆炎のことを言い、外側型野球肘は上腕骨外側上顆炎のことはテニス肘と呼ばれることが多いです。いずれにしても、肘の曲げ伸ばしによって筋肉に負担をかけて痛みが出る症状です。
野球肘の原因
野球肘の原因は、内側野球肘の場合、オーバーユース(使い過ぎ)ということに加え、小学生や中学生の場合、成長軟骨という大人の骨になり切れていない骨があります。その成長軟骨に付着している筋肉を使い過ぎによって牽引することによって炎症などが起こり痛みが出ます。外側野球肘の場合は、投球動作の際に上腕の骨と前腕の骨がぶつかり合うことで軟骨を傷つけてしまいます。そのままの状態で長期間続けると肘関節遊離体というものが出来ます。別名「関節ねずみ」と言います。肘関節遊離体とは、軟骨がはがれた状態で、体内に残ってしまう症状で、症状が強い場合は肘のロッキング現象が起こります。その状態が起こると肘が曲げれなくなったりするので手術が必要になることもあります。
2021年シーズンの横浜ベイスターズの三浦大輔監督は、引退時に関節ねずみが複数見つかったというニュースが流れましたね。そのようにプロの選手でも悩まされたり引退の原因になる症状です。
当院の野球肘の治療
野球肘は骨の炎症が原因となることが多いのですが、それは骨自体がいきなり炎症を起こすのではありません。筋肉を使い過ぎによって骨を牽引することによって炎症や痛みを起こすのです。特にピッチャーやキャッチャーは投球数が多くなりやすく、小中学生の場合は筋肉疲労を起こしやすくなり、筋肉が硬くなってしまいます。その結果、野球肘になってしまいます。
当院では、特に本当の原因の筋肉に対して治療を行ないます。野球肘の原因になる筋肉は内側型の場合は前腕屈筋群、外側型の場合は前腕伸筋群が原因になります。その筋肉に対して、手技(指圧)施術、鍼治療を行ないます。鍼治療は、苦手な方や経験のない方がおられますがその方にも安心して受けていただける鍼を行なっております。「てい鍼」という刺さない鍼などを使って施術を行なっていきます。
私自身も悩んでいた野球肘ですのでしっかりと痛みを取り除き、さらにそのあと痛みが出ないように投球フォームのチェックなども行なっております。お困りの方はご相談ください!